HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「その女アレックス」

出張に行く飛行場で買って、帰りまでに読んでしまった。いやあ、面白かった。原作のテンポがいいし、翻訳もじつにこなれている。フランス語に相当たっしゃな方が訳した感じがする。

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

翻訳者の後書きにあるように、話しが進むにつれて次から次へと物語の印象が変わっていく。途中から伏線を感じる部分はあったが、最期の最期まで完全には予測できなかった。これは確かにすごいミステリ。

書きたいことはいっぱいあるのだが、どれを書いてもネタバレになりかねない。ある意味、地雷原を匍匐前進しながら書評を書くしかないみたいな。

ちなみに、私は表紙の絵を見て買ってしまったのだが、実際のシーンとは違った。