恥ずかしながら、サイン会へ行って来た。あえて写真は撮らなかった。
- 作者: 垣根涼介
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2014/05/22
- メディア: 単行本
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待っている間に読了してしまった。うーん、まあ余韻を持たせる終わり方だった。作品のテーマは、垣根涼介氏自身が的確に語っている。
私の友人や知り合いの人生を長いスパンで見続けきて、しばしば感じる事は、
迷子の王様―君たちに明日はない 5―|垣根涼介 Dawning day, Dawning life
「金儲けのためだけに仕事をしている人間は、大体の場合、いつかその金に足元を掬われる」と言うことです。
あるいは、こう言ってもいいかも知れません。
「その仕事に自分なりの意味や社会的な必然を感じている人間には、お金が目的で仕事をしていなくても、不思議と必ず後からお金がついてくる。少なくとも食うに困らないぐらいは、常に彼あるいは彼女の元に集まってくる」と言う事実です。
そう、垣根涼介氏は常に過不足なく、的確にものごとを語っている。その取材の緻密さ、事実の積み重ねがすばらしい。そして、その視点は常に人と社会のあり方に向かっている。
「随所に主たれ」、良い言葉をサイン会ではいただいた。