小林信彦である。スラップスティックである。シチュエーションコメディである。
どれだけの人が覚えているか知らないが、ジュヴナイルではじまった小林信彦のシリーズものに「オヨヨ大統領」がある。
- 作者: 小林信彦
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小学生だった頃、読みふけった記憶がある。もう断片しか覚えていない。B級映画を更にパロディにしたわりとしゃれた印象があった。というか、まともに読んだ小林信彦はこのシリーズしかない。
おなじく小学生だったころ、お世話になったある絵画の大家の方がいらした。先日、その方をしのぶ展覧会の冊子を読んだ。初めてその方が特攻隊にいらしたことを知った。戦争から生き残って帰れたら画家になりたいと渇望されていたと語っていたと。この方は確か、小林信彦とほぼ同年のはずである。この方の作品は、相当網羅的に拝見しているのだが、戦争の影を感じることはなかった。戦争で兵士として死を覚悟していた経験を感じることはなかった。
id:finalventさんのcakesの記事を読んで、この年代の方々の戦争体験の深さを改めて感じた。