HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

においと健康

井上真由美さんのカビに関する本を読んだ。嫌われがちな菌だが、納豆菌も、麹菌もカビの一種なんだそうだ。

カビの常識 人間の非常識 (平凡社新書)

カビの常識 人間の非常識 (平凡社新書)

やさしいカビの基礎知識

やさしいカビの基礎知識

いわく、赤ちゃんがよいにおいがするのは、お母さんの膣の中の乳酸をもらってくるからなのだと。あるいは、大便のうち重量比で10%くらいは微生物なのだと。衛生に関する仕事をすれば確かに実感するのは、人の肌は微生物のコロニーなのだと。

そういえば、知人から歯並びのいい恋人が出来て、いっぱいキスをしていたら虫歯がでなくなったと、嘘かホントかわからない話しを聞いたことがある。ミュータンス菌というのだろうか、歯垢や虫歯の原因菌が入りにくいほど、口内の菌の秩序がきちんとしていれば虫歯になりにくいとは歯科医の友人に聞いたことがある。

カビ、菌は複数の種類で構成されるコミュニティー、いわば菌社会の統制が問題であり、要。

よく、ひとのにおいと健康が関連づけられる。特に女性は敏感だ。からだの健康状態によって菌の活性が変わるのだと、本書で井上さんは書いている。体外のにおいは、菌によってもたらされる。だから、女性が男性のにおいで健康状態をかぎわけるのは、まんざら当てずっぽうではないのかもしれない。