母の実家の街も入ってた。
詳細はまた。
昨日は戸田のオリンピックコースにいった。たまたまその道中で、母の実家の材木屋の話しになった。戸田といえばボートとなる。母の実家は運河沿いにあり、以前は「笹舟」とよばれる簡単な船も扱っていたのだという話しを初めて聞いた。
帰りに道に「江戸はこうして造られた」の続きを読み始めた。この本の焦眉は円覚寺荘園であった「江戸前島」の再発見なのだが、「鎌倉市史」に残された「円覚寺文書」に江戸前島と並んで明らかに母の実家のあたりを示す地名が入っていることに驚いた。
江戸はこうして造られた―幻の百年を復原する (ちくま学芸文庫)
- 作者: 鈴木理生
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2000/01
- メディア: 文庫
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本書によれば、円覚寺の各荘園では「和市」と呼ばれる境内の中での市の場であったという。「和市」が転じて「鷲」となり、「鷲神社」、「酉の市」へと転じた。数百年に渡り円覚寺所領であった江戸前島も同様に「市」の立つ場であった。この江戸と母の実家のあるいまはひなびてしまった運河沿いの街が肩を並べていたというのに驚いた。
ちなみに、海運によって栄えたそうした「和市」の立つ港を「津」といい、「津を訪れる」ことが転じて「津訪い」(つどい)、「集い」となったのだという。言の葉の出ずる度に、私たち日本人は歴史の豊かさを実感しているのだとつくづく思った。