涙を流しながら読み終えた。

- 作者: 竹田恒泰
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2010/12
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日本発の文化的な遺産って思っているよりたくさんある。異説はあっても、二千年以上国が続いているの国は日本だけだ。「繁栄」でも取り上げられていたけど、世界最古の土器は日本で見つかっているというのもすごい。文字にこそのこっていなくとも歴史はある。
非常に皮肉だと思ったのは、ここ。
政治、政策、市場、経済、理論、社会主義、指導、人民、共和国などはいずれも日本人が作った和製漢語である。すなわち、中国の国名である「中華人民共和国」は、「中華」を除くと、すべて和製ということになる。ただし、中国人が違和感なく和製漢語を受け入れたのは、明治期の日本の有識者たちが、中国古来の正しい造語方法および構成方法を守って優れた漢語を作ったからである。
wikipediaにも載っている。
「中華人民共和国」の「人民」や「共和国」なども和製漢語であり、国名だけでなく中国の体制に必要不可欠な概念までも和製漢語には含まれている[6]。
和製漢語 - Wikipedia
中央日報にも載っている。韓国のウェブサイトだよね。
「中華」は中国製だが、「人民(people)」と「共和国(republic)」は日本製単語だ。明治維新(1868年)を前後とし、西欧の文物と思想を率先して輸入した日本の知識人らの血のにじむような努力が、漢字宗主国の国名にまでに影響を及ぼしたわけだ。
【噴水台】造語後進国 | Joongang Ilbo | 中央日報
中国の方の論文もある。グーグル翻訳でかなり読める。
孫文を筆頭に、中国共産党を作った人たちは、かなり日本の影響を受けている。近代国会の概念を日本語を通して知ったとも聞く。日本人自身がこの辺の歴史をきちんと学ぶべきだと思う。