「アダム・スミス 『道徳感情論』と『国富論』の世界」で展開されたアダム・スミスの主張を人類十万年の歴史の中で検証していったのが、ジャレド・ダイアモンドの「銃・病原菌・鉄」とマット・リドリーの「繁栄」ではないだろうか。

アダム・スミス―『道徳感情論』と『国富論』の世界 (中公新書)
- 作者: 堂目卓生
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2008/03
- メディア: 新書
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- 作者: ジャレドダイアモンド,倉骨彰
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2000/10/02
- メディア: 単行本
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- 作者: マット・リドレー,Matt Ridley,柴田 裕之,大田 直子,鍛原 多惠子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/10/22
- メディア: 単行本
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強いて言えば、「銃」は嫉妬の感情に基づくお互いに競い合う人の経済の側面を描き、「繁栄」は共感の感情に基づく分業と交易の経済の側面を描いている。いずれも、200以上も前にアダム・スミスが射程においていた人の側面を、人類学や考古学の最新の知見に基づいて考証したといえるのではないだろうか?
詳しく検証したいのだが、それだけの時間も頭もいまはない。当面の課題としておきたい。