HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

Space Battleship ヤマトに涙した

昨日つぶやきまくった。以下、再構成してみたい。時間がなくて完璧からほど遠いけど、あとはあとで。

Space Battleship ヤマト、見てきた。実によかった。日本映画で話しが破綻していなくて、ちゃんと「戦う」ことの意味を追求できていたのことに感心、感激。

旧ヤマトの名台詞、名場面をオマージュしながら、新しい解釈で最初から最後まで破綻なくまとめれた監督の手腕はもうすばらしいのひとことだ。そのうちハリウッドからオファーがくるんじゃなかろか。

沖田艦長を見事に演じ切られた山崎努さんが山崎監督から「(原作を)見ない方がいいんです。先入観なしでやってください」と言われたというのがよくわかる。山崎監督はオマージュは入れても、自分の考えで今回の作品を作っている。アニメのヤマトの単なる実写化ではない。


正直、もうのっけのユキカゼの古代守が出てきたシーンで泣いてしまった。YouTubeでみると、ああ、ちゃんと「フユヅキ」って言ってる!

ちなみに、「ユキカゼ」、「フユヅキ」の艦名は、戦艦大和へのオマージュでもある。

「伊藤第2艦隊司令長官は、隷下の大和、矢矧冬月、涼月、朝霜、初霜、磯風、雪風、浜風、霞をもって海上特別攻撃隊を編隊し、4月8日黎明を期し沖縄に突入、所在敵艦隊を撃滅すべし。」

誇り高き駆逐艦雪風 中垣義幸

ああ、やっぱり!「この映画に、戦艦大和への思いを込めたかった。」


Space Bttleship ヤマトのテーマは、自己犠牲だろう。自分が家族のため、自分の信じるもののために死ねるかだ。男は死んでなんぼだ、男の価値はどう死ぬかだといっていたやつがいたな。

その意味で主題歌もよかった。「アルマゲドン」と通底するものがあるもんな。

ヤマトのパンフレットの山崎努さんのインタビューから山崎監督とのやりとりとのめり込み方が伝わってくる。

「この映画はみんなが生き延びるためになにか手があるんじゃないかと頑張る人たちの話し。人間の善意ですよね。それがテーマだからそこをお客さんが感じてくれるといい。」

山崎監督の言葉も熱い!

「どうせダメだろう、とかいうようにどうせっていう言葉が蔓延しすぎちゃっている。自分が傷つくことを回避することの方が、頭が良いと思われている時代だと思うんです。でも、回避しつづけていたら人生に起伏がなくなる。」

「最初からやったこともないのにわかったフリをして『どうせダメだろ』という生き方はそろそろやめた方がいいと思う。それに対する反動が世の中的にも起こらないといけないんじゃないかなと。」

すごい!それに山崎監督Mac使いなんだ!

ああ、そうそう、CGということで言えば、アナライザーよかったな。ほんとうによかったな。古代進とほんとうに家族同然なんだなって。大好きだよ。


残念なのは最初から最後まで松本零士さんの名前がないこと。パンフレット買ってきたのも実はエンドロールで見逃したんじゃないかと思ったから。

エンドロールでは、「原作 西崎義展」になってた。裁判までやって「原作」になったのに公開直前に亡くなられたのは、ほんとうにくやしかただろうな。


やばいなサントラまでぽちっとしちゃいそうだ。

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック

「SPACE BATTLESHIP ヤマト」オリジナル・サウンドトラック

これ読もうかな。ヤマトのノベライズ。

SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)

SPACE BATTLESHIP ヤマト (小学館文庫)