どんなに堅固に結び合っているようにみえても、利害がからむとあっというまに崩壊する。いやなものをみてしまった。人と人との信頼はどれだけの困難を耐えたかなのだ。困難が年輪になり、年を刻むのだと思う。どれだけつらい年輪であっても、いや、傷であっても、時に自ら刻まなければ先へ進めない。
そうそう、そういう人の関係のもろさの例がたくさん入っていた。林真理子は確かに人の機微をつかむのにたけている。
- 作者: 林真理子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2005/06/10
- メディア: 文庫
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