HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

宇宙の構造もべき分布している

先日、ヒストリー・チャンネルの「ザ・ユニバース」を見ていた。

見ていて、宇宙こそが自己組織化現象の最たるものなのだから、べき分布して当たり前だなと気づいた。考えてみれば、少し前に脳神経組織と宇宙の構造が似ているという記事がブクマで話題になっていた。

実際論文にもなっている。

深宇宙にある銀河階層のシステム(QSO)から放射される電波の観測値時系列を解析し,システムの進化・自己組織化に関する数理的・情報論的な構造を研究した.解析にはべき乗則の方法,及び時系列再構成状態空間写像法を使った.べき乗則の解析から,システムのダイナミックスの構造が進化していると考えられること,状態空間写像法の解析から,3次元状態空間上でアトラクタ様のパターンを得たこと,相関積分によるGP法から力学系の推定次元が限定された次数であることを示した.

QSO電波束密度時系列から見えてくるもの

こう考えてみると、あらためてブラックスワンの射程距離は長いというか、文字通り果てがないことになる。ヒストリー・チャンネルのタイトルも「宇宙の黙示録」であり、いつ最大級のブラックスワンである「量子揺らぎ」が来て宇宙のすべての物質が崩壊してしまってもおかしくない可能性があるという内容であった。

ま、凡人は目の前のことを見て日々暮らすことだなと改めて思う。