米国の新聞は分厚い。以前米国にいたとき、朝散歩していると、どさっ、どさっ、という音と共にビニールにつつまれたちょっとした電話帳なみの新聞がピックアップトラックから投げられる光景に出くわすことがあった。学校で習った程度の英語力では、記事本文すら読みきれない分量だ。しかも、記事そのものよりもクラシファイドといわれる地域の住民による投稿や、エンターテイメントからコミュニティーの催し、「百科事典売ります」など、地域の情報もすごい量だった。
クラシファイドの広告収入が新聞にとってどれだけのものか知らない。ただ、クラシファイド投稿の多くがネットに移行してしまうという米国の状況がほんとうであれば、これまでインターネットでは根付かなかった地域情報までネットに載ってしまったということを意味する。
記事で取り上げられていたCraigslistを見てみた。このイメージではわかりにくいかもしれないが、カバーしている都市がただならんでいるだけ。ここから都市を選んで入っていくと不動産から、家具から、パートナーから、さまざまなカテゴリーのスレに入っていける。
craigslist > sites
サンフランシスコ・ペイエリアで95年にはじまったメーリングリストがそのもとだそうだ。クレッグさんがはじめたから、クレッグスリストなのだだそうだ。
"20 billion page views per month"って、月間200億ページビューってこと?それって、2ちゃんもまっさおってことなのか?「2ちゃんねる ページビュー観測所」によると一日大体2億PVくらいらしい。この30.5倍だと、61億PVとなる。ま、英語以外の単一の言語で61億もすごいとは思うが、200億PVにはとてもかなわないと言える。
ちなみに、もともとの新聞のクラシファイド広告を見たことがある人なら創造がつくだろうか、craigslistでも"m4m"とか"B"などの略号が踊っていた。ネットなので、画像まで載せられちゃうからすごいことになっている。それでも、炎上とかあまり感じられないのは、米国の新聞上の長いクラシファイド広告の伝統があるからなのか?
最近、某SNSのからみで、「クラシファイド」のような情報に未成年か触れてよいかのかという議論があると聞く。Craigslistでも、一応いくつかのスレにはいるには18歳以上かを聞かれる。そんなのは形式にすぎない。
もうすこしよく見て調べてみたい。
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ということで、調べてみた。
妙に納得した。
なかなかベイエリアらしさを残している会社らしい。
「大企業ほど売上を最大化することを重視する傾向があり、そのために大規模な営業部隊やビジネス開発部門が必要になる。われわれは大企業の真似をしようとは思っていないので、たくさんの人間は必要ない。一番いい戦略とは、ユーザーのニーズに応えることだけに注力し、ほかのことは気にしないことだ」
オンライン広告サイトのCraigslist、成功の秘密は「あくせくしないこと」 - CNET Japan