森博嗣を読み始めたら止まらない。
笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE (講談社文庫)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1999/07/15
- メディア: 文庫
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昨日はちょっと悪口を書いてしまったが、それもまた愛の裏返し。あるいは、醜い男の嫉妬。
日本のミステリーって、箱庭みたいなものだなとつくづく思う。なにより数学とかパズルのように、論理の積み重ねできちんと解けるようになっている。難関校の入試のように一見手の着けようがないような問題でも、案外基礎の積み重ねでできているということがある。虚構なのだが、読んでいて論理の糸が解けていく快感がある。現実は論理の力が弱いというか、論理とは確率論的な仮定にすぎない。あるいは、複雑系的な相互作用が働き「箱庭」的な論理はどこかで破たんすることがおおい。だからこそ人はミステリーを読むのだろう。
それにしても、このシリーズ全体のなぞとは虚構と現実のからみ、そして血族的なつながりのような気がする。どうも時間の無駄だと思いながら読んでしまう自分が悲しい。