若い友人からすすめられてというか、「私、この人、なんかきらい」*1というコメントに誘われて読んでしまった。

- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1998/12/11
- メディア: 文庫
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タイトルからネタばれだし、森博嗣という人は人にわかってもらいたい人なのだろうね。けど、わかってもらって、自分のかしこさを認めてほしいタイプな人なのだね。
私は、読んでる途中で、ああそうかな、くらいにしかトリックはわからない凡人。読んでる途中で、「これだけ天才的な人物をかける俺は天才だ」と森博嗣がいいたくてたまらないのではないかと感じた。私なんかくらべものにならないくらい文学作品も科学的なテーゼ研究も徹底してやっている人なのだということはひしひしと伝わるのだが、文章からも小説全体からも愛を感じない。
それは、ユーヒチとユーイチの違いでもある。
くだんの若い友人がなぜ森博嗣をすきではないといったのか一端は伝わった。
でも...たぶん、続きを読んじゃうんだろうな、私。