初めて大貫妙子の詞をじっくり聞いた。別れた男女がお互いの気配を感じ合うせつなさが十二分に伝わった。
EPOの「8月17日」も聞いた。別れた男との偶然の再会。抱きしめたい、触れたい思いはあっても、ふたたびつきあうことはできない。
「五分遅れで見かけた人へ」にいたっては、もう相手は新婚旅行へ旅立つ場面。せめてものつよがりに、自分も迎えに来た男がいることを伝えたい。
ああ、やのあきこの「ブルー」もそうかもしれない。一緒にいるのに、相手のきもちはここにない。触れていて、抱き合えて、話しできるのに、相手の目は私も見ていない。
なぜ男と女は別れなければならないのか?お互いを大事に思うだけでは足らないのか?いまは会えない相手になぜ恋い焦がれるのか?
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一人では生きるには、人の生はあにまりにさびしい。
「母さんどうして育てものまで自分でこわさなきゃならない日が来るの?」