雑感をいくつか。
・技術的には中国にまで電力を送れるようになったそうだ。高圧の直流送電という技術だそうだ。これを読んでいて始めて自分でループと言ったことが理解できた。ネットワークということは、必ず回り道、迂回路が存在するということだ。あるいは、代替のルートが存在するということだ。そして、ネットワークが高度化するということは、ますますその代替ルートが繁茂するということに他ならない。これは、生物、経済、ネットを通して共通の事実だと感じる。
- 作者: 東中野修道,小林進,福永慎次郎
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/01/31
- メディア: 単行本
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なかなか実証的でおもしろそう。
・「アメリカは(個人主義の方向に傾く)左翼国家である。」 by 西部 邁
「発言者」という雑誌についての顛末記。うーん、むべなるかな。それにしても、リアルにおいても言論というのは食えないということ。送信コストが圧倒的に安いネットに日本語において始めて一般民衆を巻き込んだ言論界の存立の可能性を信じたい。と、いいつつ草子、百科全書、書籍出版、雑誌、ファックス、ホームページと、常に新しいメディアの可能性を信じた若者が近代において常に存在したのだなと実感をこめて想う。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20050115k0000e040024000c.html