成田空港近くのホテルに行ってスタッフの方とお話しした。話しの中で、もう成田のメディカルツーリズムは始まっているのだと知った。
うちは(旅客機の)クルーの方も利用されています。そういう方々の中には、日本で医療を受けると会社の保険が使えること、自国の医療が信頼できないこと、日本の薬は大変効くと評判なことなどから、わざわざ夜に病院に行きたがる人がいます。ほぼ毎日何人かいらっしゃるので、ナイト勤務のスタッフがアテンドすることもあり、大変です。昼間だったらタクシーなどで行ってもらうのですが。
雑談の中からの話題だった。重要なことだと想うので備忘にここに載せておく。
ちなみに、あと数年で成田空港の近くに大学病院もできる。大規模災害に備える意義以上に、空港周辺ホテル群と結ばれれば立派なメディカルツーリズム地域となる。
医療観光に訪れる患者は長くその国に滞在するほか、その見舞客も訪問することもあるため、ホテルや観光地などの分野へも恩恵が大きい。そのため外貨獲得や、医療機器の需要が増えることによる量産化によるコストダウンにもつながる。
医療観光 - Wikipedia
成田の経済特区を生かせば、外国での医師資格でそのまま診察ができる。38年ぶりの医学部新設により、国際的な対応力を持つ日本人医師もこれから成田で育っていくだろう。日本の高度医療機器による人間ドックも売りになるだろう。
「この前日本で人間ドックにかかったけど、あれだけの検査を半日で終わらせて、高級ホテルのシェフのランチが食べられるなんて驚異的!米国で同じことをしようとしたら、1週間かかって、金額も3倍、4倍かかる」と。なんでも人間ドックにかかろうと想うと、日本以外ではX線ならこころ、MRIならここ、胃カメラならここと、何カ所も病院をまわらないとならないらしい。
There ain't no such thing as a free lunch! - HPO機密日誌
メディカルツーリズムには、観光資源も必要と言われる。成田は成田山を始め、観光資源にもことかかない。
成田はなにかと将来が楽しみな話しにことかかない。嬉しい限りだ。