HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

次世代への資産移転が進む税制改革?

昨年の税調で答申があって、てっきりもう実施されたものだと思い込んでいた。やっと、これから実施されるらしい。

これによると、相続税の基本控除が5千万から3千万、相続人一人当たりの控除が1千万から6百万へと大幅に強化される。一方、贈与税はいくらか緩和される。10百万以下の税率が40%だったのが、15百万以下が40%と。って、これ聞いて一瞬「はあ?」と思ったのだが、適用の資産額が5百万下がっている。5百万で5%程度の違いだから、最大25万円の差ということだろうか?

方向性としてはただしいが、住宅関連への贈与税の特例も今年までだし生前贈与への踏み込みが足りない。1400兆円とも1500兆円とも言われる民間金融資産の8割が60才以上のシニア層が持っていると言われる。もっともっと次世代への所得と資産の移転が進む税制にしないと手遅れになってしまう。