HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

子どもの領分

ふと「たらんたたん、たらんたたん、たらん」というピアノのフレーズが浮かび、耳から離れなくなった。たしか、「子どもの」なんとかいう曲だったなとおもってググったらあった。

一度耳にすると印象に残る曲だ。軽い曲に聞こえるが、ピアノを弾く人にとってはなかなか難易度の高い組曲なのだそうだ。

6. Golliwog's Cakewalk

6曲中最も有名なのが第6曲『ゴリウォーグのケークウォーク』である。ゴリウォーグ[1]とは、フローレンス・アップトン(Florence Upton)[2]の絵本(1895など)に出てくる黒人の男の子人形のキャラクターの名前で、ケークウォークは黒人のダンスの一種である。この曲は、西洋音楽とアフリカの黒人音楽の接触の初期の例としてしばしば挙げられる。

子供の領分 - Wikipedia

ゴリウォークとはこれ。

ゴリウォーグ - Wikipedia

そういえば、みたことがある。この人形が歩くとすると、ドビッシーの曲のように時に軽快に、時にゆっくりと、時にためらいながらあるくのだろう。

1905年、ドビュッシーは前妻リリー・テクシエと離婚し、銀行家夫人だったエマと駆け落ち同然に再婚する。そしてその年、一人娘のクロード・エマが誕生。43歳にして初めて授かったこの子を、ドビュッシーは溺愛した。この作品は、彼女に捧げられている。