HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ステキな金縛り」

三谷幸喜ってすばらしい。最初から最後まで楽しめた。ウィットは効いているは、どんでん返しはあるは、昔の名作へのリスペクトはあるはで、確かに三谷幸喜の最高傑作。

ささいなことだが、深津絵里演じる宝生エミと同居人の工藤万亀夫とのやりとりに三谷幸喜小林聡美の影を見るのは穿った見方だろうか?「その言葉をもっと早くきききたかったよ」というセリフがとても悲しかった。三谷幸喜は50歳。四捨五十になった私と大して年は変わらない。どんなに相手を好きでいても、結婚は現実だ。日常の生活には、どこかから冷たいすきま風が吹く。悲しいことだ。