HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「虐殺器官」はネットワークSF

最初はなんてスプラッターな小説だと抵抗があったが、途中から一気に読んだ。

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

虐殺器官 (ハヤカワ文庫JA)

社会網有向グラフ解析、エージェントモデルシミュレーションによる利他行為の発生、そして...深層文法。そもそも、舞台となる検閲社会は、高度なネットワーク社会だ。こうして、幾重にもネットワーク関連の概念が繰り出される。

いまはただ黙祷をささげたい。

はてな村の中というこんなに近くに、こんなにすばらしい才能があったのに、気づいたのは亡くなってからだというのが悔しい。そして、それもまたブログというネットワークの中の話し。