本書を読むと、建築家、建設屋はかくあるべしという模範をしめされているように感じる。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2010/09/25
- メディア: コミック
- 購入: 59人 クリック: 1,042回
- この商品を含むブログ (340件) を見る
冒頭の仕事に忠実であろうとするがあまり妻に逃げられるエピソードなど涙なくしては読めない。
「妻に逃げられる男などローマ人として失格だ、大失格だ」
彼の視線が常に自分のクライアントと地元に向かっていることがほんとうにすばらしい。作者のヤマザキマリ氏は建築屋のこころを実によくつかんでいる。
あ、ヤマザキマリ氏は私とほぼ同級なんですな。
ヤマザキ マリ(1967年 - )は、日本の漫画家。東京都出身、シカゴ在住。女性。
äマザã‚マリ - Wikipedia
時期はともかく貧乏を普通に経験しているのって、私たちの世代が最後なのかなと時々思う。
水木先生もでっかい貧乏経験を経て、43歳で賞を受賞された直後からの山のような仕事の依頼をつい断らずに全て引き受けてしまっている、今の自分がまさにあの状態だなと。でっかい貧乏で広げられた仕事受け入れ窓口の広さ加減が似ています。
乙女ルシウス : ヤマザキマリ・Sequere naturam:Mari Yamazaki's Blog
43歳で賞を頂いたのも同じですけど、忙しくなり過ぎたせいで妻と険悪になる展開も実に同じです。
エッセーもぜひ読みたい。
- 作者: ヤマザキマリ
- 出版社/メーカー: ぶんか社
- 発売日: 2010/06/25
- メディア: コミック
- 購入: 4人 クリック: 52回
- この商品を含むブログ (42件) を見る