HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「ケースD」の世界

経済ネットワーク全体からみれば、石油が枯渇したわけでもなく、世界的に農産物が不作だったわけでもなく、ただ不況というのは集団ヒステリーのようなものだとしか言えない。あるいは世界が変わるべき時が来たというしるしなのか。

糸川英夫の描いた世界は環境の悪化そのものではなく、手がつけられなくなるという情報そのもので滅びた。

ケースD―見えない洪水 (1981年) (角川文庫)

ケースD―見えない洪水 (1981年) (角川文庫)