逆を言えば国家指導者がこの3つを握れば最強であると。そのまた逆にこの3つを握っていないとそのうちのひとつから崩れる。
ここでコーランとは宗教ないし共有された信念の体系とうけとってほしい。
なんでも単位はいいのだが、お互いにひとつの「集団」であると自覚されている人の集まりがあってもそれだけでは、「組織」として動かない。なんのために、どうやって進んでいくかの、あるいはもうちょっと深い部分での、信念の共有があってはじめて組織となる。そしきとなり、強い信念で固められていれば、人の生きる、死ぬというレベルまで組織にゆだねることができ、「武力」という剣を他の組織に対して行使することができる。いま現在の経済組織に至るまで、「交易」とは結局のところ武力によって保障されていることが必要であろうと。

- 作者: ダン・ブラウン,西口司郎,越前敏弥
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...と、考えると結論はひとつかなと思っていたんだけど。
いやあ、外された。ダン・ブラウンさすが!
しかし、米国でそんなにNASAが問題になっているとは知らなかった。洋の東西を問わず存在が保証されている組織は必ず腐敗する。国防と開発のはざまがどのへんなのか?政治とはコーランと剣と交易のバランスであることには違いない。
また、地球外生命への夢を汚されたような気もしていてちと悲しい。