HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

パウル・クレーとバウハウス : 時代の精神

先日、上野にいって芸大の前を通りかかったときによほど立ち寄ろうかと思ったのだが、いかずじまいであったバウハウス展に知人がいったそうだ。

あ、展示会の解説ではなく一般書として売られている。

バウハウス (タッシェン・建築デザインシリーズ)

バウハウス (タッシェン・建築デザインシリーズ)

この本の中のクレーの記述にこころひかれた。単純な色彩の中のリズムをクレーの絵を見るたびに感じる。そして、それは当時のドイツの時代の精神だったのだのだろう。

クレーは造形や色彩について講義を行い、のちにはカンディンスキーと共に自由絵画教室を担当するかたわら、絵画理論の研究に取り組み、多くの理論的著作を残した。造形について、色彩についての様々な研究は講義のための準備とクレー自身の表現の探求の両方を兼ねており、そのような研究を経るなかでクレーの芸術観と絵についての考えはいっそう深化していくことになる。

パウル・クレー - Wikipedia

美術史から写真を引用することはできないが、オスカー・シュレマーの「メトロポール・アンコール」という写真が「メトロポリス」を思い出ださせる。

メトロポリス』(Metropolis)は、フリッツ・ラング監督によって1926年製作、1927年に公開されたモノクロサイレント映画で、ヴァイマル共和政時代に製作されたドイツ映画である。

メトロポリス (1927年の映画) - Wikipedia

1920年代の息吹が感じられる。

そういえば、昨年は現代のバウハウスというべき学校にお邪魔した。