河合隼雄先生の本が届いてうれしくてうれしくて。
- 作者: 河合隼雄
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 1995/10
- メディア: 単行本
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とにかく「『モモ』の時間と私の「時間」」を読んだ。いやいや、本当にすばらしい!感動!感動!感動!河合隼雄先生は、亡くなられても私を動かす力をおもちだ。
.....ン?「ジジ」???
「ジジ」ってだれだっけ?「モモ」にそんな登場人物いたっけ?話をつくる男の子?それはGuidoでしょ?
- 作者: Ende Michael
- 出版社/メーカー: Puffin
- 発売日: 2009/01/29
- メディア: ペーパーバック
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どう発音したって「ジジ」にはならんでしょ?
http://www.yourdictionary.com/guido-d-arezzo
ぢゃあ、なにかい?pythonを作ったGuido van Rossumはなんてよばれているんかい?
もしかして英語版をまんま訳したのを河合隼雄先生は読まれたのだろうか?最近の訳もジジのままなんだろうか?
それは、そうと河合先生の言葉が琴線にふれまくった。引用しちまうぜ。
いのちと関連する時間というのは、たとえばガンであと三カ月で死ぬという宣告を受けた人の例を考えるとよく解ります。その人がいま体験しつつある時間と僕の時間と、どちらも同じ時間だと言えないと思います。何かそこにすごい厚みの差といういいますか、そういうものがあるに違いない。ところが、よく考えてみると、本当は僕らはみんなガンの宣告を受けているの同じなのです。実際はどうせ死ぬんだから。目には見えないガンにかかってもう決まっている。ただ僕らはそれを知らないだけなのです。われわれはいわば進行の遅いガンにかかっているのだと思うと時間ということの意味も変わってくるでしょう。ところが不思議なことに、僕らはそういうことを忘れている。そして自分の命の方を粗末にして、みんなと共通の時計ではかれる時間を大事にして生きているんじゃないかということを、モモのお話は具体的に上手に表現してくれてるように思います。