政治は結局マスコミをよろこばせるだけの大道芸なのだと分かってしまってから極端に興味を失ってしまった。遠藤さんの件に至ってはもう末期症状だな、と。誰が変わっても変わらないと思わせ、かつスキャンダルで視聴率や新聞の部数が稼げればそれでよい、と。
本当に大事な問題っていまの日本にいっぱいある。自分の目の前の仕事だってそうだ。誰がみたってこっちのが大事だろうと思うのに、そっちへいかない。戦後最長とか言われる景気拡大が一本の法律によって無残に打ち砕かれつつあるのに誰も*1問題にしない、ならないというのはどういうことだろうか?
農水とか国土、環境の問題だって、いま大きく地方から東京へと一極集中が頂点を迎えつつあって、どうもこの後はやっぱり都内へいったってごく一部の企業、しかも政治大道芸で食べている連中しか食べてけないじゃん、地方だっていまのテクノロジーならなんだってできるじゃんというところまで近づいている気がしてならないのに、全然問題にならない。いまの一極集中の頂点のうちに国土全体をどのように区分し、メンテナンスしていくかという問題について結論を出しいくことこそ国家100年の計なんじゃないかな?そもそも温暖化とかしていくなかで地方をこのまま疲弊させていけばまたぞろ洪水だの、堤防の決壊だの続出するだろうしね。
そうそう、それから人が弱くなっているよね。自分自身がそうなんだろうけど面と向かって本音で話せなくて、人を信じられなくって、本気で人と向かいあうことができなくなっていっている。このことがさまざまな下り坂にさしかかった日本の問題を悪化させている。マスコミ、政治大道芸、本質的な問題から目をそらす態度など、みな実は根っこのところは人の問題なのかもしれない。戦前世代が諸悪の根源かなと思っていのだけど、いなくなって重しがなくなって跋扈する団塊の世代の連中の方がもしかすると『小人閑居して不善を為す』というやつなのかもしれない。小人の不善の方が悪人の悪事より悪いのがいまの時代かな。
ま、おめぇーはどうなんだといわれて返す言葉もないけど。
まだちょっとだけ時間がありそうだからこの際書いちゃうと「日本で法律を守る」ってのは結構現場優先でいいじゃん、実務優先でいいじゃん、でもあんまりやりすぎると一罰百戒だよってのがこれまでのやり方だった。
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んで、非常にビミョーなバランスの上で、ろくでもない法律ができても世の中回るようにできていた。大体、米国の企業の救世主みたいな言われ方したポッター、もとい、ポーター先生だって結局日本型のなれあい行政やってほかがはいってこれなくすりゃいいじゃん、みたいなことなんだよね。
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いまの米国のどこに完全な「公平さ」だとか、「公正さ」があるわけ?たまたま昨日なんか読んでたら結局世界の物流を押さえるFedexとかUPSだって軍用機の払い下げと軍パイロットの再就職先だから世界的な企業という立場を押さえてられるんだそうだ。政治的な部分、お役人的な部分、民間的な部分でビミョーなバランスをとってきたのがこれまでの世界の歴史のはずなのに、それを前近代的としてお清潔で、厳格で、不寛容な態度がそこここに蔓延しつつあり、誰もがその息苦しさを感じているはずなのに、学校に目をつりあげ文句を言う親にいわれっぱなしみたいな悪しきバランス感覚と人の弱さと、それをアンプリファイし、武器とするマスコミの加速感で、実におかしなことになっている。
この辺ってでも結局距離感の問題なのだと私は思っている。人と人との関係って実はしぬほど近いのに、隣は知らない人だと割り切って生活できてしまうことに諸悪の根源があるような気がしてならない。
隣の人知ってます?あいさつしてます?
ま、そんなわけだ。ちょっとぐちぐちモードかな?(笑)
■追記
「注」でいれようとしてうまくいかなかった。
いま確認制度が大幅に変わり、現場は混乱ぎみで、机上の内容だけ、極端に厳しい法改正になっております。
建築基準法改正による混乱
この後のセリフがしぶい!