HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

太平洋戦争

そろそろ書こう。

太平洋戦争の末期って思いっきり日本のマイナス面が噴出した。

  • 軍に対する人事権がない。指揮権がない。
  • あれだけ末期になっても、陸軍と海軍の統合参謀本部が存在しない日本ってなに?
  • 原爆を思わせる大量殺戮兵器も航空兵力の価値も十分に論じられていた節があるのに、なぜ戦略を転換できなかったのか?
  • 「決戦」といいながら、常に戦力を小出しにしていた。
  • 資源の確保を優先すべきであったのに、インパール作戦に代表されるように、不要不急の戦線に過大な資源を投入した。
  • 戦闘の苛烈さよりも、自決の苛烈さに驚きを覚える。「戦争を知らない」ぼくたちだが、これは戦争という特殊な環境というよりも組織を偏重することにより生じた現象に思えてならない。
  • 戦後の米軍の統治政策の中で、官僚たちの有用さが理解されてしまったというのが、実は日本の不幸かもしれない。戦争でも崩壊しなかった日本の官僚機構は、実は戦争中の軍や挙国体制の色彩をいまだに残している。
  • 父親から聞いた「戦争末期にいたって、食料が欠乏している中でも、軍人は宴会をくりかえしていた」。

それにしても、「相互完全破壊」体制などの遥か以前に、「世界はひとつになる」と予言した石原はどういう男だったのだろうか?