藻谷浩介さんの講演を聞いた。えらい早口で「デフレの正体」の中身をお話しいただいた。
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
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この動画の1分45秒あたりから藻谷浩介さん自身が「人口の波」について話していらっしゃる内容が、講演の肝であった。藻谷さんが出演される前後は見なくてもいい。
読後の感想をまとめたエントリーを書いた時点では取り違えていたのは、「女性の社会進出」。女性が社会進出して、稼げというのではなく、いまの世の中女性くらいしかお金をつかう主体がいないという意味だったこと。相続税強化してまで生前贈与を誘導しても、80才、90才で亡くなる相続人の被相続人もう50代以上。生前贈与を受けてもお金は使わない。ま、いまの住宅関連の贈与は孫まで対象にしているので、もう少し若い世代への贈与も考慮されてはいるが、生前贈与をしても男性が受けるのではお金は使わない。
ただ、女性は違う。特に、社会に進出している女性はよくお金を使う。見栄でも、合理性がなくともお金が使える。こういう消費者が生まれないと日本の経済がハイパーインフレに陥りかねないという話しはよく分かった。世の中に回るお金を増やして、高齢者に使うお金を効率化しないと福祉倒れになる危険性はよくわかった。よく言われることだが、福祉だけでも20兆円が使われているのに、公共投資は4,5兆円にすぎない。
講演を聴いててやっと認識したのは藻谷さんはもともと地域開発がご専門。
日本全国のほとんどの都市を旅行した経験を持ち、現地を歩いて回り、また沿革や郷土史を詳しく把握した上でその都市の抱える問題点を解析するという手法で、都市計画を提示している。
開通している日本の鉄軌道(JR・民鉄・公営交通)全線を完乗(2007年3月現在)。
藻谷浩介 - Wikipedia
私の地元の街のことも言及してくださった。大震災の復興にも一役買われている。
近々もう一度、もっと地域振興に的をしぼった講演に参加させていただく予定。