HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

ユキヒョウの求愛

さっき、NHKでちろっと見た程度。人でもユキヒョウでも子孫を残すことへの真剣さは変わらないとつくづく感じた。

ユキヒョウ
ヒマラヤ山脈、ラダック地方
インド
今回、『プラネットアースII』は全世界で初めて、4頭のユキヒョウを同時に撮影することに成功した。現在、ユキヒョウの個体数は全世界で4000頭にまで減少しているため、姿を目にする機会はほとんどなく、撮影は困難だとされてきた。撮影のために仕掛けた無人撮影カメラは、地球上で最も過酷な環境でも正確に作動するように設計された。最も標高の高い位置に仕掛けたカメラは、なんと地上から5,000メートルの場所だ。

プラネットアースⅡ 高山編

http://readwrite.jp/infrastructure/5378/

最初に映し出されたのはユキヒョウの母子。ユキヒョウは4キロ四方に一匹くらいしか生息できないらしい。大変、孤独なくらしだというナレーションの中、じゃれあう仲睦まじい母子の姿。自然の摂理は切実で、母親の身体はもう次の子を宿す準備に入っている。そこに雄からの呼び声がひびく。応える母親。しかし、近づいてきたのはまだ年若いユキヒョウ。子供を守るため、相手を試すため、母親は若い雄を威嚇する。そこにまた、匂いにひかれたか、鳴き声に応えたか、成熟した大きな身体の雄が近づいてくる。この雄にもちょっかいにも似た攻撃をしながらも、今回は母ヒョウは身体を地面にすりつけ求愛を受け入れる姿勢を示す(と、ナレーションで説明していた)。

惹かれつつも攻撃する。求愛を受け入れながらも、自分の子供をそっと逃がすなど、ユキヒョウも人間も求愛、子供をなす行為への真剣さにおいては変わらない。逆に人間の方が様々な変態性を持つがゆえに不純なのかもしれない。大変、目を惹かれた。

そうそう、「アポロの歌」の一場面を思い出した。あの時の動物たちの表情は忘れられない。

アポロの歌 1

アポロの歌 1