ふたたびすずさんと会えた。体調のこともあり、ゆっくり時間をかけて読んだ。
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映画を観てから読んだので、その違いが目についた。なによりここまで白黒だと想っていなかった。すでに私にとっての「この世界」はすずさんの描く水彩画のカラーの世界になっている。ああ、すずさんにはこうやって世界が見えているんだと、こんなに世界が美しく見えるのだという印象が少しコミック板では薄い。そして、白木りんの存在。すずさんにとってこんなに大きな存在だったのだと知った。「すず」と「りん」というネーミングは、「トトロ」の「五月」と「メイ(May)」のようなもので根っこがひとつの存在なのだと想う。それでも・・・、嗚呼という印象が残った。りんさんの扱いを含めて、片渕須直監督は「この世界」を読み込んで自分のものとしているのだと心から関心した。
コミックを読了した今、劇場でもう一度観てみたい。