マララ・ユスフザイさんのスピーチを「月刊 朝礼」で要約していた。大変感動した。
「学校に行って、本を読み、宿題をする。それはただ時間を費やしているだけではない。未来を作っているのだ。」
「未来を作っているのだ」、このひと言にどれだけの想い、どれだけの行動が込められていただろう。
親愛なる少年少女のみなさん、私たちはすべての子どもたちの明るい未来のために、学校と教育を求めます。私たちは、「平和」と「すべての人に教育を」という目的地に到達するための旅を続けます。
マララさん タリバン銃撃乗り越え国連演説全文「1人の子ども、1人の教師、1冊の本、1本のペンでも世界を変えられる」
国連でのスピーチの全文を読むと、人権の問題が前面にですぎているきらいもある。にしても、感動的だ。
マララさんの置かれていた状況と比較すれば、いま日本には教育を受けるのに必要な教室も、教科書も、ノートも、鉛筆も、三度三度の食事も、完璧な環境がある。しかし、自分がしたくないというだけで勉強をしない子どもたちが沢山いる。頼むから勉強してくれと親も、教師も、隣人も、みな励ましてくれるのに、勉強しない。一方、教育の権利を主張したがために銃で撃たれたマララさんのような子どもが世界中にいる。国に守られ、社会に守られ、家庭に守られ、日々の糧に困らない日本の子どもたちの対極に、国を失い、日々食べるものにも困る子どもたちがいる。
マララさんの主張の通り「教育とは未来を作ること」だ。私たちは、日々を怠惰にすごすのではなく、未来を作り上げるつもりで行動するべきだ。この日々の価値に気づくかなければならない。また、大人として子どもが勉強、成長する環境を与え続けるしかない。子どもをやる気にすることはなかなか難しいが、成長できる環境を選び、与えることはできる。