妻が言った。
「20年も結婚してたらもうあきちゃうわよね。」
考えてみれば、結婚して、子どもをもうけて、その子どもが成人するころには、すっかり夫婦ともに老境に入っているのが、人生50年時代の生き方だ。子育てが終われば、サケと同様に人としての義務を果たして、あとは死ぬ準備をすればよかった。
いまは違う。子育てを終えてからも、十分に人生を楽しむだけのエネルギーを持っている。
ただ、それすらも幸福なことであるのか?
「子はかすがい」である。かすがいがなくなってしまってからも、同じパートナーと余生をすごすのか?それとも、妻が言うように選びなおすことが必要なのか。かなり難しい問題である。
ただ、正直、まわりを見渡すと、短命であった時代の「そいとげる」という社会慣習を個々人の生き方に優先するケースが多いようには思う。
生きていくのは、真に難しい。
一応、各国の平均寿命と離婚率の相関をとってみた。
無相関であった。
■参照
離婚を促進する要因として,完全失業率,年間平均気温,共稼ぎ,核家族,貯金高が大きく作用し,逆に離婚を抑制する要因は,持ち家,年間雪日,学歴,所得が関与している.
CiNii 論文 - 離婚率の社会環境的要因の統計的考察 : "愛は勝つか?"