HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

白洲次郎のえらいところ

良い人を良い人だと認められるところ。

たとえば、この一文に私は感動した。

パンパンで思い出すのは、大礒で混血児のホームをやっている沢田夫人である。占領中司令部の保健局とか何とかいった部局からのありとあらゆる圧迫にも拘わらず、断然このホームをやり遂げた勇気と決心は実に大したことだと思う。この夫人くらいの勇敢さを以って、日本人が司令部当局にもっとはっきり思ったことを素直に言っていたら、いろいろの方面で今日の日米親善はもっと進んだものとなっていたろうと思う。占領中この夫人の様な日本人の少なかったことを今も悔やむことは一方でない

プリンシプルのない日本 (新潮文庫) - はてなキーワード

ずっと書こうと思っていてなかなか書けなかった。胸がすっとした。