HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

二十四孝と五百羅漢

あらためてじっくり見た。

左半分は「唐夫人」。

唐夫人

唐夫人(とうふじん)は、姑の長孫夫人に仕え、姑に歯が無いのでいつも乳を与え毎朝姑の髪を梳いて、その他様々な事で仕え、数年が経った。ある時、長孫夫人が患い、もう長くないと思って一族を集めて言うには「私の嫁の唐夫人の、これまでの恩に報いたいが、今死のうとしているのが心残りである。私の子孫達よ、唐夫人の孝行を真似るならば、必ず将来繁栄するであろう」と言った。この様に姑に孝行なのは過去現在珍しいとして、皆褒め称えたと言う。なので、やがて恩が報われ、将来繁栄する事は当たり前の事である。

二十四孝 - Wikipedia

右半分は、「老莱子」。

老莱子

老莱子(ろうらいし)は、両親に仕えた人である。老莱子が七十歳になっても、身体に派手な着物を着て子供の格好になって遊び子供のように愚かな振る舞いをし、また親の為に食事を運ぶ時もわざと転んで子供が泣くように泣いた。これは、老莱子が七十歳の年寄りになって若く美しくない所を見せると、息子もこんな歳になったのかと思い親が悲しむのを避け、また親自身が年寄りになったと悲しまないように、こんな振る舞いをしたのである。

二十四孝 - Wikipedia

今回あらためてよく見てみて、羅漢さんのお一人一人が持っているもの、しぐさがお一人ずつ違うことに気付いた。背景には深い仏教的な世界観があるのだろう。