めったにないことだか移動中どこかでなくなってしまった。代わりに「神の微笑み」の二部作目を読み始めた。

- 作者: 芹沢光治良
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/07
- メディア: 単行本
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良い書物を読む時、自分の意識に登らなくなっている生活と照応する。こんなに頭でっかちな暮らしをしていても、やはり自分が生きて来た歴史が自分に刻まれているのを感じる。
父と海に出た思い出もある。友達と死別した経験もある。先日訪れた変わり果てた風景もある。
みな自分の内から書物の世界へ照応していく。
とても不思議な感覚だ。
ふと「息子もさしだす」約束をしたのかなと思った。
読了した。
結局、あれ以上父子の話しはなかった。やはり、チェルノブイリは出て来た。「ぼくの地球を守って」といい、1986年は転機の年であったのかもしれない。「緑の地球」とはごく初期にブログを書く理由のひとつにあげていたことを思い出した。
どう言ってもわからない人にはわからないだろうが、思想とか祈りとかは隔世遺伝していくものだと思う。それを宗教だといって単純に唾棄すべきものとしてしまうことの方が危険だ。誤解を受けたくないので書くが、私はいかなる宗教組織、団体も援護するつもりはない。それは、この本の著者がそうであるのと同じ理由だ。