HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

私は奉仕するもの

ロボット三原則というのがある。

ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。(A robot may not harm a human being, or, through inaction, allow a human being to come to harm.)
ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。(A robot must obey the orders given to it by the human beings, except where such orders would conflict with the First Law.)
ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。(A robot must protect its own existence, as long as such protection does not conflict the First or Second Law.)


そして、現実には人類を守ってくれるロボットはいないので、誰かが人類の生存のために奉仕するために働かなくてはならない。そして、奉仕することは人間を制御しなければならないという矛盾に到達する。これは、ヘーゲル歴史観、「最後の人類」という思想からも予測されることではないだろうか?

それでも、人は人の間で生きているわけだ。それが現実というものでもある。