HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

生あり、死あり、

貨幣の複雑性―生成と崩壊の理論

タダシさんのシミュレーションを見せていただいて、「貨幣の複雑性」を読んでから、やはり生成と消滅があることが「自然」なんだろうなとつくづく思う。

安定を求めるあまり、消滅を抑えようとすると、必ず内部に消滅の原因をためることになる。これは、ごく簡単なシミュレーションで確かめられる事実だ。やはり、餌場、ニッチの問題が一番の原因であるのだろうけれども、消滅はべき分布のように必ず予想外の事態、予想外の死滅が生じる。

死を恐怖するのは、人間の常だし、生きている限り、死を避けて、よりよく生きようとするのが当然だ。ただ、べき乗ではないが、かならず避けられない変動は訪れる。人にできることは、来るべき死をどのように迎えるかではないだろうか?どう迎えるかは、それこそその人の個性ではあるが、ただ、逃げてはいけないとだけ思う。

「生あり、死あり」

最近、これって世界の本質なんだなと感じる。