「大恐慌を駆け抜けた男 高橋是清 」は近代日本の財政史

もう目から鱗がぼろぼろ落ちている。日本の近代史を財政の立場から見るとこうなるのかと。もう、「おわりに」の1ページを読んでしびれた。 先の戦争に突入した時の彼我の経済力の較差は、実は、多くの面で日露戦争の時よりも小さかった。日露戦争開戦時、鋼の生産はロシアの150万トンに対して日本は数万トン、銑鉄もロ…