好きなことを好きなだけしていたい。それだけ。社会人になったばかりの20代などの話を聞いていると、1時間でも働く時間が短い方がいいという。しかし、真っ赤な目をして会社にいるのでどうしたのか聞くと新しいゲームが出たので徹夜で遊んでしまったと答える。若い人達にとって好きなことを好きなだけしていたいが、仕事は好きなことではないということなのだろう。
ウェブ上でも、労働時間を少しでも短縮しろという議論は多いが、ゲーム時間を規制する条例制定にはまったく反対の声しか見つからない。
しかし、実際には若い内に仕事を好きなことにして置かないと、年を取ってから好きなことを好きなだけやる時間を確保するだけの収入を得ることができなくなる。
金持ちになるにはどうすればいいんか、いろんな意見があるが、僕の研究で分かったことは、唯一統計的に有意な関係があったのは労働時間。寝食を忘れて週末もオフィスで働いてるやつは、そうでないやつより格段に金持ちになりやすい。本当です。
https://twitter.com/kazu_fujisawa/status/1219231973287194624
藤沢数希先生がおっしゃっているので、根拠のある事実であろう。私の身の回りのお金持ちの働き方とも一致する。
長い目で見て「好きなことを好きなだけしていたい」を実現するためには、自分の仕事を好きなことにすることが一番楽しいし、一番余裕を持つことができるのだと私のような昔の「新人類」世代には思えるのだが、若い人には伝わらないのだろう。確かに、半世紀以上生きて、私から仕事を取ったらほとんど残らない人間にはなってしまった。それでも、私は私の仕事が好きだ。私がもっとも大切にしている価値観と仕事が合致している。そりゃあ、時にはつらいなと想いながらやらなければならない仕事の部分もある。全体としてみれば、いまの時期だけかもしれないが、余裕を持って仕事に取り組み、その果実をみんなで共有できることは私にとって最高の幸せである。
ただ、若い人達の中でも優秀な人はよく勉強しているし、よく働いている。かなわないと時々思う。これからは労働時間というカットラインが設定された以上、逆に二極化が進むのだろう。私のような凡才は優秀な人に少しでも勝てる目があるとすれば、自分の持てる時間、能力、情熱を一点集中で集中させるしかなかった。働き方改革が進み、労働時間の成約を超えて長時間の労働をつぎ込むことができなくなれば、能力的に劣る人間は挽回ができなくなる。そうそう、働き方改革が先行して進んでいる会社の若者のうち、何人かは空いた時間を徹底的に勉強に使っている。資格取得や、大学院への進学などに使っている。真っ赤な目をしてゲームで徹夜しましたと言ってくる若者とは差が開くばかりだろう。
とにもかくにも、自分の人生自分持ち。自分の人生の長い時間において好きなことを好きなだけしるためには、日々の精進あるのみだと私は思う。