HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

「言語と美術」展

ちょうど最終日に行ってきた。なんのきなしに行ってきたが、大変私にヒットした。そもそも展示空間が実に興味深かった。

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例えば、デュシャンの「大ガラス」を撮影した写真に平出隆氏が「言語」を寄せた印刷ブルを「透明梁」と呼ばれる形で大きな展示室を横断する形で展示されていた。その横の壁には撮影した奈良原一高氏のオリジナルの写真そのものが展示されている。はては、「大ガラス」とともに撮影され、利用されたリチャード・ハミルトンデュシャンの共作の「眼科の証人」オリジナルが展示されている。なかなか贅沢な企画だと言える。

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デュシャンの大ガラス

【作品解説】マルセル・デュシャン「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも」(大ガラス) - Artpedia / わかる、近代美術と現代美術

他にも川村美術館所蔵のジョゼフ・コーネルのコレクションと平出氏との関連を示す展示など、所蔵品、美術館の建物などをめいっぱいに活かした展示会であったと思う。

余談だが、「空中の本」と呼ばれるガラスケースに収められた本や、ソロモン王に関する記述などを見ていてついついFateを思い出してしまったのは、私だけだろうか?

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