先日、金融機関の方とお話ししていて国債の値付けはマイナス金利下だと正味現在価値はどうなちゃってんだろうという話しになった。ファイナンスを学んでいたのは、もう数十年前なので久しぶりにDCFのシートを作ってみた。
日本の国債10年ものとの照合をした。
10年利付国債(第346回)の入札結果 : 財務省
一番したの一番右側の数字が実質利回り(NPVを国債価格とした時のIRR)になるはずなのだが、ちょっと合わない。
同様に米国債でもやってみた。
米国債・金利 - Bloomberg
これもちょっと合わない。まあ、それでも期待インフレと10年国債の実質利回りはほぼ一致するはずなので、ほぼ0%の日本国債はまだデフレ脱却できていないことを示し、米国債の3%代は発表されているインフレ率よりも高いがデフレではないことを国債価格も示していることになる。
正直、マイナス金利下では国債の利回りも実は期待インフレ率マイナスの値付けとなっているのではと思ったがそうでもなさそうだった。マイナス金利下におけるDCFはもう少しいじってみるつもり。