「レダ」を少しづつだが、読みすすめている。「文明」が進み、人工授精、人口胎盤により「フラスコ」から生まれ落ちた瞬間から「家族」の手を煩わさせずに育つ未来。「個」が進むとどこまで、「絆」の要らない社会となると実によく本書は描いている。
未契約者といえども自らの意志と選択によって自らの責任をひきうける個人なのだ 。ぼくたちは自由であり 、モラルは最低限の社会秩序を守るためだけにあった。
この素晴らしき社会では、異性と付き合うにも直接申し込むことすら「無礼」とされ、「登録」して仲をセクソロジスト(性技術者)に委ねるという。なんか最近セクハラが重大な結果を真似ている現代の先には確かにレダの居る未来がまっている気がしてくる。
ハックスレーの「素晴らしい新世界」もこうまで見事に描かれているのだろうか?
- 作者: オルダス・ハクスリー,水戸部功,大森望
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/01/07
- メディア: 文庫
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