むちゃくちゃ面白い。知的刺激に満ちている。
- 作者: アンドリュー・パーカー,渡辺政隆,今西康子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2006/02/23
- メディア: 単行本
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カンブリアの進化の爆発はすでに先カンブリア時代に準備されていたと。
「眼の誕生」の核心的な図。 pic.twitter.com/g6MrBfUzuk
— ひでき (@hidekih) 2018年5月14日
要旨はすでに読んだ。
最近の研究によって、その「カンブリア紀の大爆発」以前先カンブリア時代(6億年から5億5千万年前ごろ)、すでに38の動物門が誕生していたらしいことがわかってきました。そのことがわかったのは、エディアカラ動物群と呼ばれる化石の発見がきっかけでした。1947年、オーストラリアの地質学者レジナルド・スプリッグが南オーストラリアのフリンダース山脈のエディアカラ丘陵で多細胞生物の化石を採集。そのエディアカラの化石群からは予想外に多彩な生物が見つかり、「先カンブリア紀」にすでにほとんどの動物門が誕生していたことがわかったのです。さらにこのバージェス頁岩の化石群とエディアカラの化石群を比べることで、「カンブリア紀の大爆発」の本当の意味が明らかになりました。
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しかし、本書の醍醐味は著者のアンドリュー・パーカーの知的センス、イギリスの科学の伝統にのっとった書きぶりにある。
読み進むのが楽しみ。