黄金時代と言われる十九世紀のイギリス人は午前中しか働かなったとずいぶん前に聞いた。もっというと、同じ時代のイギリス人の男性が「私は働いたことがない」という話しを婚約者の親に誇りを持って言えたとも、どこかの小説で読んだ。
いわゆる上流階級に属していたのは、イギリス王室を筆頭に、貴族やジェントリといった人々です。
貴族は、公爵、侯爵、伯爵、子爵、男爵といった爵位を持ち、1万エーカー(1エーカー約4046.9平方メートル)以上の土地を所有している階層である。ジェントリは爵位を持たない大土地所有者で、最低の所領しか持たない小地主でも1000エーカー程度の土地は所有していた。
『図解 メイド』p.34上流階級の人々の特徴は、広大な土地を持ち、労働する必要がなかったという点です。その分、彼らは国会議員や判事といった報酬の出ない名誉職を引き受けたり、慈善活動を行ったり、有事の際には率先して軍役に就くなど、いわゆる「ノブレス・オブリージュ」の精神で社会に貢献することを求められていました。
生活も考え方も全然違う! イギリスの階級社会とは - パンタポルタ
しかも数で言えば圧倒的に労働階級の人の方がおおいはずなのに、現代のイギリス人の遺伝学的研究は恐ろしい結果を示している。
現代の日本人からは想像もできないことだが、日本においても階級社会が到来し、しかも、少子高齢化とあいまって特定の階級しか子孫を残せない時代が来るかもしれない。通常、独身男子が女子に恵まれないと革命か、内乱が起こると言われているのだが、いまの日本では起こりそうもない。
ちなみに、前記のイギリスの小説だが「窓」という単語がタイトルに入っていたように思う。誰かご存じないか?