HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

アンダーパー

昔の同級生4人でラウンドした。ひとりアマチュアのトップクラスになったのがいて、すごかった。彼のリクエストで、自分のホームコースを予約した。あとで聞いたら、そことは縁が深いのだそうだ。「懐かしい」を連発していた。にしても、大幅にコースが増設、変更されているのでラウンドとしては初めてと言っていいラウンドだったはず。決してやさしいコースではない。だが、軽くアンダーパー。

まずきちんとそのコースの攻略を見抜いてる。打つ前に、ティーショットでも、パットでも、「難しい」を連発していた。私なら、「ああ、あの辺かな、まあ自分のは右、左にまがるからな」と思いながら、さっと打ってしまう。彼はティーショットならパーオンするためにはどこに打たなければならないかを十分に把握して、その一点に打つためにはどうしたらいいかを考えているのだろう。

また、ショットの思い切りがいい。十分に考えた後、アドレスを取ると迷いなく振っているように見えた。力むことも、ゆるむこともないショットの連続。多くのアマチュアの試合で培われた腕と自信なのだろう。そうそう、なによりトップクラスの力量なのに一緒にまわってて楽しい。結構、腕に自信がある人とまわると私のような100オーバーゴルファーは無言の圧力を感じてしまう。ああ、きっとこの人は自分のペースを乱されてご不快なのだろう、申し訳ない、という気持ちになる。彼は、ショットの瞬間以外は冗談で笑わせ、思い出ばなしをし、実に楽しい。かと言って人のショットを見ていないわけではまったくなく、私がラフに入ったボールを見つけられずにいると、「そっちじゃない、もっと手前だ」と。

たまたま、あるホールのティショットでたぶんユーティリティーで打ったにもかかわらずちょっと距離が伸びすぎて、木に当たってしまった。そして、ボールはフェアウェイであったがかなり手前に。それでも、フェアウェイウッドの番手を変えて見事なセカンドショットで取り返してしまい、パー。

まあ、もう言うことはないゴルフ。レギュラーティーからとはいえ、アンダーパーを初めて見た。