勝手な思い込みだが、英国のEU離脱投票結果を受けて、日本の株式市場がもう一段暴落するのか、踏みとどまるのか固唾を呑んで見守ってしまった。
日経平均株価【998407】:株式/株価 - Yahoo!ファイナンス
今回の投票結果は最終的には、英国とEU諸国が「サービスなしのFTA締結」あたりで手打ちになって終わりと考えていた。なんといっても、英国は自国通貨のポンドを守ってきた。この意味は大きい。一方、始まってしまった経済関係は、その利害関係があるかぎり止めることができない。ここに反発する政策は内外の市場で猛反発をくらうのが現代。EUの安全保障という意義で言えば、フランスとドイツがEUに踏みとどまる限り失われない。英国は米国と「特別な関係」であるので、英国単独の安全保障には大きな変化はない。そもそもNATOは変わらない。
安倍首相の動き方は適切だったと私は想う。ご自身でEU離脱危機をG7宣言に入れ込むだけあって、十分に危機管理のシナリオが出来ていたのであろう。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-06-27/O9ELH76JIJUV01www.bloomberg.co.jp
高橋洋一氏が指摘するように、「危機管理的にはリーマン級だとして対応する」のが正解だと私も想う。
あとは、四分五裂しそうなUnited Kingdomをどうするか、EUの絆は保てるのか、まさに欧州の政治リーダーの活躍が期待される。失敗しても、経済的には欧州はこれ以上悪くなりようがない気がする。