ゴダールのカルメン

最近、なにをブログに書いたかも記憶が曖昧になってきている。すっかり、ゴダールについて書いた気になっていた。うーん。

もう一度ジャン＝リュック・ゴダールの「Prenom Carmen」を見たいと想っていた。人に話すのに、検索してみたらあっさり全編がYoutubeで出てきた。いつまであるのか分からないので、さっそく見た。

Prenom Carmen 1983 720p HDStar - YouTube

ずいぶん昔に「Prenom Carmen」というゴダールの映画を見たときに「男女の弁証法」というものがあるのだと思った。幻想以上のものではなかったが。いや、常に再生されなければならないという一番大切な部分を忘れてしまったからか。

四重奏がバランスを崩すか、崩さないかのぎりぎりのところで奏でられる。ここに対極のバランスがあるのではないだろうか。
「魔笛」 - HPO機密日誌

たぶん、もう一度見たら、あの時感じた「対極のバランス」、「男女の弁証法」が消えてしまうのだと想っていた。しかし、そこにあった。ちゃんとあのままの形であった。ゴダールというのは、ぶれない表現者なのだと想った。