有川浩にまたハマった。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/08/20
- メディア: ハードカバー
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08年に短編小説集(?)Story-Sellerのためにかかれた「ストーリー・セラー」というタイトルの有川浩の作品に加筆して10年に一冊の単行本として発表された。前半の08年執筆の部分から、後半の10年執筆部分への進歩の著しさに目を見張る。自分自身で書いているように、有川浩は進化しつづけているのではないだろうか?
ちょっとだけネタバレに踏み込めば、有川浩の配偶者の位置。
アイディアについては、”旦那さま”の貢献度が高いようだ。確かに”あとがき”では毎回のように登場する”旦那さま”発言。
NHK「トップランナー:有川浩(ライトノベル作家)」: たいむのひとりごと
これはすばらしいパートナーシップだなと。この小説はとてもメタな構造になっているが、それすらも有川浩の配偶者に対する愛をいかに表現するかの背景にすぎない。ま、いわばのろけ小説だわな。でも、泣かせられちゃうから有川浩はずるい。
50に手が届くおっさんである私が、電車の中で目に一杯涙をためながら本を一生懸命読んでいたのだ。いくら雪で運行の方が心配だとは言え、まわりの方々はどう思ったか。この物語を私と共有してくれた方に感謝。
ちなみに、この小説の登場人物のおひとりが私の中でどうしても「はんにゃ」の金田くんに重なってしまう。こんなの私だけかな。