HPO機密日誌

自己をならふといふは、自己をわするるなり。

コミット・ア・スーサイド

コミットという、言葉の重さの感じ方は、日米で相当、違う。


物騒なタイトルなままブログまで放置プレイにしてしまった。ま、世間には毛ほどの影響もない。

外資系な方々と仕事をしていたときに、よく「その提案の実行について、コミットできますか?」と言われた。「保証」というより、「必ず実現させる」という意味に受け止めた。

あるいは、大企業向けの融資で「コミットメントライン」という方法がとられる。90年代の経済危機前後に商社に銀行のシンジケートから行われたのが初めだと聞いた。これは「一定枠まではかならず融資を実行することの事前の了解」制度だと理解している。

ある会社の社長と話しをしていて、「私は期末にいかに現預金を最小にするかに決算の美学を感じている」と聞いた。キャッシュフローベースの会計がさかんな中で、ユニークで、実際的な発言だ。コミットメントラインをその御会社が引いてらっしゃるかどうかはわからないが、必ずいつでも資金を用意できる、日常の業務で会社が発展繁栄していく上で必要なキャッシュは生み出せるという自信がないと言えない。

では、「コミット」とはなにか?ぐぐってみた。

コミット (commit) とは、データベースにおいてトランザクションによる内容更新を恒久的なものとして確定することを指す。

コミット - Wikipedia

ま、そんなもんかな。ということで「commit a suicide」とは、「自殺を恒久化」させるということ。ファイナンスの「コミットメント」もほぼ「恒久的に面倒をみる」というニュアンスなのだろうか。