こういう学問分野があることを初めて知った。
私の「死」に対する考え方は3つの段階に分けられます。変化というより発展して
いったように思います。
第1段階は妹の死、祖父の死、戦争による友人たちの死を体験したときです。
第2段階では上智大学で「死の哲学」を教えながら、ガン告知、ホスピス、死の芸術、ターミナルケア、臓器移植、自殺、死別と悲嘆、葬儀などの幅広いテーマについて勉強しました。
第3段階は、95年に私自身が悪性のガンの告知を経て手術を受けたあとです。今も多くのガン患者さんに会いますが、何も食べられず、飲めないというつらい体験があったので、患者さんにさらに共感できるようになったと思います。私は二度とガンには罹りたくないですが、経験して良かったです。
- 作者: 東洋英和女学院大学死生学研究所
- 出版社/メーカー: リトン
- 発売日: 2010/05
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (1件) を見る